2011-10-02

「ごん」からの贈り物!

童話作家の新美南吉のふるさと、愛知県半田市で販売されているお土産「ごんの贈り物」のイラストを担当させていただいております。
「ごんの贈り物」は新美南吉の作品をモチーフにしたお土産シリーズで、半田市の各所で販売されています。

私は「ごんぎつね」のイラストを担当させていただいており、「てぶくろを買いに」など他の作品も、物語ごとに違う作家さんが担当されています。

「ごんぎつね」を最初に読んだのは小学校の教科書でした。
それきり読んでいなかったのですが、改めて読み返してみると、子どものときと違って細かい部分まで想像できたり南吉さんの考えを想像したりできてとても楽しかったです。大人になるってすばらしい(笑)

教科書で読んだときは、ただただ「悲しい話」だな・・という印象でした。
けれども今回読んだら、もちろん悲しさもありますが、一番印象的だったのはごんがものすごくイキイキと描かれていることでした。
いたずらしたりもするけれど、憎めない愛らしいキャラクターで、ちょこちょこ動き回っているのが目に浮かぶようで、な、南吉さん、すごい・・と感激しました。

現在販売されているお土産は、
・ポストカード
・クリアファイル
の2種類です。
2種類に共通の2パターンの絵を作らせていただいたのですが、
1.ごんと山
は、物語全体というか、ごんが暮らす世界とお話のワンシーンを盛り込んだ絵にしています。
ここから、物語が動いていく感じになるといいな・・と思いつつ作りました。
クリアファイルは絵が真ん中で分割されるので、裏と表でそれぞれの絵としてもお楽しみいただけます。
2.ごんの日々
これは、ごんの愛らしさにすっかりやられてしまったので、ごん祭りです(笑)
いろいろなシーンのごんの姿を描いています。
うなぎが首に巻きついているごんが一番難しく、最初のラフの段階で夫に見せたら「なんか、悲惨・・」という感想だったため、悲惨さを50パーセントカットしました(当社比)
でも、他の方が描いたうなぎのシーンを見ると、けっこう苦しそうな感じの表現もあって、やっぱり、そうなるよね・・と妙に納得してしまったりします。
今回のうなぎのシーンは、なかなかかわいらしくできたと思います♪

これから、まだまだ種類が増える予定ですので、新しい商品が出たら、またお知らせします♪

また、読んだ記憶はあるけど、どんなお話だったっけ・・という方も多いと思いますが、「ごんぎつね」で検索すると本文を読めるサイトがありました。久々に読んでみると新しい発見があるかもしれません!

<販売場所>
新美南吉記念館ミュージアムショップ
ギャラリー蔵のまち(国登録有形文化財小栗家住宅内)
駅前観光案内所(クラシティ半田3階)

どうぞよろしくお願いいたします!