この前、大阪在住の友だちと三重県四日市市に行ってきました。
四日市にはメリーゴーランドさんという有名な絵本屋さんがあり、そこで絵本を買いました。
「あたごの浦」
脇和子・脇明子 再話 大道あや 画
福音館書店 ¥800
店じゅうの本棚に絵本がある中、タコの絵だったので(タコ好きなので)手にとってみたのですが、
あまりにいい絵本だったのでちょっとドキドキしてしまいました。
讃岐のお話なんだそうで、お話は、月夜の晩にゆらーり浮いてきたタコが砂浜にあがってきて、畑のなすびをちぎって食べるところから始まります。
もう、この出だしからたまりません。
どんな展開だよ!と面白がっていたら、某サイトのブックレビューには、讃岐生まれのお母さんから、タコがなすびを食べるという言い伝えをきいたことがある(!)と書き込んでいる方がいました。
で、そこにやってきた鯛がタコに話しかけて、物語が進んでいきます。
だけど、これといって大事件が起こるでもなく、終始ゆるーいおだやかなお話です。
そういうお話に、大道あやさんの絵がぴったり合っています。
大道あやさんは60歳から絵を描き始めたという画家だそうです。
「技術がうまい」わけでもなく、「うまいけどわざと崩してる」という器用さもなく、すごく素直に絵を楽しんでいる感じがして、大好きです。
いい絵だなあとしみじみ見つつ、絵っていいなあと思います。
私もこんな感性を持ったおばあさんになりたいです。
絵本を買う機会はほとんど無いのですが、これは即欲しくなって買いました。
レジで、「まあ、渋い本選んで」と言われました笑。
お店を出た後は、湯ノ山温泉にあるカフェ コブさんでお昼を食べ、川で涼んで帰ってきましたー。